やってみたい仕事だけで突っ走るな!こんな考えでは転職は失敗します。~スキルアップ思考からの転職活動の落とし穴~

スキルアップ思考からの転職失敗

以前に自動車整備業界は今後大きな変革期にー整備士の仕事が激減の予測の記事にて、
“あなただけの専門性を磨くべき局面”
“整備+αの知識を高めるべき”

など、新しいスキルを身につけるべきというお話をさせていただきました。

また、日本の労働人口の49%がロボットに!?自動車整備士の将来への影響では、
ロボット・AIの普及によって、今後身につけるべきスキルのお話をさせていただきました。

今の職場ではこれ以上のスキルアップはできないと考え、転職を考える方も多いと思います。
そうしてより具体的に転職を考えていくと、新しい会社・環境・未知の職務内容に希望を抱きます。

ただし、

「スキルアップをしたい」という考えだけで突っ走ってしまう方
未知の環境や職務内容の仕事への憧れのみで仕事を決定する方
 (例:中小企業から大企業へ転職する、整備業界から異業種に転職する)
あれもこれもとあまりにも多くの希望を抱きすぎる方

こんな方は、
運良く入社が決まっても、十中八九継続できず、転職に失敗します。

なぜならば、「具体的な職務内容・職場環境を想像することを怠って、期待ばかりに胸を膨らませて転職を決定してしまう」からです。
あまりにも背伸びをして、転職を決定してしまう。

また、上記のような状態の時は、そもそも入社できる企業が限りなく少なくなります。

希望が多ければ多いほど、その条件にあてはまる仕事が少なくなります。
以前も書きましたが、異業種転向の場合、中途採用の場合はもちろん経験者が優遇されます。
ハードルが高いにも関わらず、同じように考える方も多く人気が高いため、競争率が高いのです。

そうすると、その競争に勝ち・さらには良い条件で入社することに躍起になるあまり、”仕事をする”という目的からズレて”入社をする”ことが目的になってしまいます。

転職活動に必要なスキルと、実質仕事をするために必要なスキルは別物なんです。
転職ができたからと言って、実質仕事ができるかどうかは別物です。

転職活動に奔走するあまり、「その仕事をこなすからそれ相応の対価がもらえる」という、当たり前に身に染みた常識を、つい忘れてしまうのです。
だから、失敗した転職例の典型となってしまいます。

画像:スキルアップをする

今の自分では持ち合わせていないスキルを手に入れたい。
今までと全く違う環境に身を投じてみたい。
新しい環境で新しい自分を手に入れたい。
という、ある種キラキラした気持ちが悪いことだとは言いません。

「一つでも新しいスキルを会得したい」という気持ちがある方がより仕事も頑張れますし、
むしろ意欲的な方がより求人企業からは好まれます。

チャレンジ精神を持つことはとても大切なことです。
チャレンジ精神がなければ、スキルアップも、さらには転職をすることなんて成し得ることはできないのだから。

 

誰だってこの転職は失敗だったなんて思いは、できる限りしたくないと思います。
実際もう転職活動を開始している方であれば、転職活動の大変さを身に染みて感じていると思います。

大変な思いをして転職をして、結果失敗だったなんて思いをしないためには、想像力を働かせまくり、事前リサーチをすることが必要不可欠です。
そのためにまずは、自分が転職失敗の方向に陥っていないか、4つの傾向別にセルフチェックをしましょう。

スキルアップ思考から転職に失敗する人の4つの傾向

1.仕事は自分の成果に対して応じた報酬をもらうということを忘れている

仕事=対価
あなたは転職後の職場で、短期で働きたいですか?長期で働きたいですか?

おそらくこの記事を読んでいるほとんどの方は、長期で働きたいと回答すると思います。

その場しのぎで転職する方を除き、実直に転職を考えている方の場合、
次の会社に入社をする前から辞めるイメージを持って転職をする方はいらっしゃらないと思います。

何かスキルを会得した上で独立などをお考えになるにしても、短期間でスキルを会得することは難しいです。

ということは、「次の転職先で1年以上~長期的に仕事を継続する」ということが、転職の一つの目的となるはずです。
なのに、スキルアップを求めてチャレンジ精神が勝ってしまう。
「やってみたいこと」が先行してしまい、「仕事をする」という観点がズボッと抜け落ちて転職してしまう方が非常に多い。

仕事を継続するに差し当たり、大切なことは、
「人間には自己承認欲求があるということを忘れない」こと。

自己承認欲求とは、「人から認められたい」という欲求のことを指します。
自己承認欲求は、多かれ少なかれすべての人が持ち合わせる、人間であれば当たり前の欲求です。

仕事で満たせる自己承認欲求とは、「仕事先で何らかの実績を出し、自分ならびに他者から評価を得て、欲されること」です。

次に入社した会社でそれなりの実績を出せなければ、あなた自身のモチベーションが保てなくなってしまいます。
結果、早期退職に至ってしまうのです。

2.次の会社に入社する目的を履き違えている

画像:勘違いサラリーマン
就職活動を進めて行くと、“入社して仕事をする”という目的からズレて、“入社をする”ことが目的になってしまうことがあります。

もちろん、“入社をする”ことができなければ、働くフィールドにも乗らないので、内定までこぎつけることはとても大切なことです。

しかし、入社をすることばかりに目が行くと、
「こんなキラキラした会社にこんな職務で、さらにこんな良い役職で(さらにこんなにいい給料で・・・!)入社することができた!」ということが一つのステータスとなってしまいかねません。

それでは絶対その転職は失敗します。
先ほども書きましたが、仕事は、その仕事をこなすからそれ相応の対価がもらえるのです。
実際就業するその仕事を自分自身がこなせるかどうか?を忘れてはいけません。

また、早期退職される方のほとんどが、入社時に期待したこととの相違・ギャップから退職に至ります。
転職活動に没頭していると、自分が会社に求める期待値がどんどん高くなってしまいます。

あまりにもたくさんのことを求めて、期待しすぎていませんか?
そのまま入社すると、その期待を裏切られたときに、退職を考えてしまいます。

転職活動に没頭するあまり、自分の知的好奇心や欲求に目を奪われ「入社をして仕事をする」という目的を履き違えてしまうと、結局続けることが難しくなり、本末転倒な結果となってしまいます。

3.業種・職種が変わると環境が変化することを得意・不得意を踏まえて考慮していない

転職活動を開始するに差し当たり、いざ求人を見てみると、興味のある求人が見つかった。
中でも一番気になるのが「募集要項などの要件を満たせるかどうか」だと思います。

だからと言って、その業務が確実にこなせるかは別物です。
下記図は、実際やったことのある領域で、かつ得意分野であればあるほど今のあなたが「できること」で、次の職場でも活躍できる可能性が高いということを示しています。

画像:活躍が見込める領域
興味があり、募集要項がクリアできる「経験や知識が他者よりもある場合」なら、入社できる可能性は高いです。
しかし、「やりたいこと」と「できること」は違うのです。

実際、やったことのない仕事だった場合、やってみないとわからないことも多いです。

だけれど、その仕事が自分の性格上、得意としている分野なのか不得意としている分野なのかは、その会社の業種や傾向を調べればわかることも多いです。
それなのに、「今考えてもわからないや」と勢いで進んでしまう方が多いのです。

例えば、

自動車整備士から自動車整備士専門の人材会社で営業マンへの転向
自動車整備士を経験してきたから、その経験を活かせる整備マニュアルのライティング業務への転向

など、大幅に環境の変化が見込まれる転職を決められた方の場合、早期退職をしてしまう方が多いです。

 

のケースの場合、営業といえども車の販売の営業職と大きく異なるのが、車の販売はBtoC営業(エンドユーザー向けの営業)となり、有形商材営業から無形商材営業となります。

BtoB営業(法人営業)はアポイントの取得から始まって、BtoC営業より成約までのフローが長く、幾度かのアクションが必要だったり、形ある商材を販売するのではないため、イメージが掴めるまでに時間がかかることがあります。
派遣を営む企業の場合には、スタッフのマネジメントスキルも必要となります。

また、整備から営業への転向の場合、ある仕事を素早く正確にこなす仕事から、仕事を作っていく仕事をするというところが、職務内容として大きく変わるところとなります。

営業の場合、成果を出せるか否かは、対顧客が誰なのか?ということにも起因します。
あなたが得意なターゲットへの営業なのか、不得意なターゲットへの営業なのかで、成果を出せるか否かが大きく変わります。

のケースの場合、機械に向かう仕事から、PCに向かう仕事へと変化します。
静かなオフィスで、黙々とPC作業に没頭することとなります。
プロジェクト単位で仕事をすることも、大きな変化となり、数ヶ月間グループで仕上げていく物への納期へのプレッシャーが相当なものとなります。
また、業務内容が大きく異なるため、そこに集まる人の層も整備とは異なり、会社の風潮・雰囲気が大きく異なります。

 

業界の変化は、思っているより大きな環境の変化をもたらします。

例えば、アパレルや美容関連の仕事は、拘束時間が自動車整備士の仕事よりも大幅に長く、それが当たり前の風潮だったりします。

IT業界での仕事は、次々と新しい物が生まれます。
変化のスピードが物凄く早く、様々な方向転換への柔軟性が必要です。
職制にもよりますが、場合によっては、こだわりぬいて追及するよりも、粗削りに仕事をこなすことの方がより重要なこともあります。

結果、得意不得意や自身の性格特性を加味しておらず、前述のように自己承認欲求を満たせず不甲斐なさに耐えられなくなったり、
異業種転向をして、職場環境に順応できず退職に至ってしまうのです。

業界によって、重要視される価値観が変わります。
価値観が変わると、評価対象とされる基準が変わってしまいます。
それを踏まえた上で、転職をしないと様々な変化に順応できず仕舞いになってしまいます。

皆さんが口を揃えて言うことは、
「思っていたのと(入社時期待したことと)違うかった」
「やっぱり自分は車(元居た業界)が好きで、元の働く環境が肌に合ってました」

結果的に元に居た業界に戻って行く人が非常に多いのです。

4.企業規模の違いを考慮していない

ビル群企業規模の違いでも、働き方に大きな変化が出ることを、ワクワク感や期待感に身を任せ、考えることを忘れてしまう方も多く見受けられます。

今まで小さな規模の会社で就業してきた場合、大きな企業で安定して働きたい。
大きな会社で就業して来て、やりたい仕事をするために、少し規模が小さくても少数精鋭のベンチャー企業などの主体性を重んじる企業に行ってみたい。

企業規模が違うと、担う仕事の内容がガラリと変わってしまうことがあります。

大きな企業では、福利厚生が手厚く、一般論ですが給料も中小企業より高いことが多いです。
しかし、歯車の一部のような機械的な業務になりがちで、中小企業で多岐に渡る業務の経験に楽しみを感じてきた場合、やりがいに欠けてしまうことがあります。

また、大所帯のため、一律の規律を保つため、会社のルールや取り決めが細かく設定されていたり、決済までのフローが長く柔軟性に乏しいため、一つ間違えると業務がスムーズに進まないこともあります。
自分自身で考えて能動的に動くことも大事ですが、協調性を重んじる風潮もあります。

中小企業では、社長や経営陣との距離が近いため、柔軟性やスピード感があったり、自分自身で考えて、あらゆる手段を使って、とにかく仕事をやりきることが必要になります。

多岐に渡る業務を担えることはやりがいに繋がる部分となります。

しかし、社長や経営陣のカラーが反映されやすく、ワンマン社長も少なくありません。
また、大企業と比較して給料が低くなることが多かったり、福利厚生の手厚さも大手より劣ることが多いです。

「少人数精鋭」とは聞こえが良いですが、その分一人ひとりが担う仕事の負担も大きく、サービス残業や休日の取得が難しいことも。
規格化されている業務が少ないため、全般の業務を自力で行うことに慣れていないと、不満を覚えたり、雑だと感じてしまうことがあります。

どちらも、良い側面と悪い側面を持ち合わせています。
あなたの得意・不得意や性格特性と照らし合わせ、選択していくことが必要なのです。

まとめ

画像:成功と失敗と挑戦
いかがでしたか?
環境や企業規模が変われば、集まっている人が変わります。
人が変われば、今までこれが当たり前だと思っていた常識が通用しないこともあります。
職場ごとに、重要視される「価値観」が変わります。
だから、これまで当たり前だと思っていた評価軸が変わることだってあります。

人間には、「知らない知識を得たい」という探究心、知識欲、向学心が備わっています。
新しい知識を会得したいと思うことは当然の心理で、自分の知らないことを知りたいと思う気持ちがなければ、自分のスキルアップを図ることは難しくなってしまいます。

しかし、所変われば、やり方も評価体制も常識も、変わってしまう可能性を秘めています。
輪をかけて、さらなるスキルアップを求めるのだから、あれも・これもと欲張りすぎると、結果的に継続することができないという、本末転倒な結果に陥ります。

何度も言いますが、仕事とは何かの知識を得て、知的好奇心を満たすために働くわけではなく、
したことの成果によって報酬を得て、はじめて他者からの評価を得ることができるのです。

自分に手厳しい方であればあるほど、仕事ができないことに輪をかけて、自分が自分のことを信じることができなくなってしまいます(自信喪失)。
そうすると、委縮して自分らしく仕事ができなくなってしまい、自負があった分野の仕事ですら、今までのパフォーマンスを発揮できなくなってしまうこともあります。

ほとんどの場合が、スキルアップに希望を抱きすぎて転職をした結果、自己承認欲求を満たすことができず、退職に至ってしまいます。

折角の転職、一つでもいい条件を、と思って頑張って決める仕事を棒に振らないためには、
冒頭にもお話した通り、想像力を働かせまくること!!がとても大事なんです。
そのためには、事前リサーチ・準備を怠らないことが、とても大切なことなのです。

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